• 歯の痛み Part 3

    歯が痛い。。。虫歯が原因なのではないか。。。

    皆様は歯が痛い=虫歯が原因だと思いがちですが、実は歯の痛みの原因は虫歯だけではないのです。

    痛いと一言で表現しても痛み方には種類があり、虫歯以外の様々な原因によって歯の痛みを引き起こしている場合もあるのです。
    例えば、歯がうずくような痛みの場合・・・歯周病が原因と考えられます。歯周病で歯が痛い場合は、なんだかジンジンするような、灼熱感があったり、物を噛んだり触ると痛いという場合が多いです。
    虫歯の痛みはどちらかというと鋭い痛みとして表現されますが、歯周病の場合は鈍痛のような感じの痛みのことが多いです。
    また、冷たい物を食べたり飲んだりした時や、冷たい風が当たったとき、歯ブラシの毛先が触れた時に、ぴりっとした痛みを瞬間的に感じることがあるかと思います。
    この場合の痛みの原因は知覚過敏の可能性が高いです。
    また、歯が割れてしまったり、噛み合わせが悪い場合などでも物を噛むとずきんとした痛みが出たりもします。
    痛みの原因は多岐にわたり、その治療法もそれぞれ全然異なります。
    また、一つの原因だけで歯の痛みが起こっているのではなく、いくつかの原因が重なって痛みを起こしている場合もありますので、皆様も歯の痛みを感じたら、自分で判断せず、些細なことでもすぐに歯医者さんに相談することをお勧めします。
  • 歯の痛み Part 2

    歯の痛みといっても様々な痛み方があります。

    痛いという表現は一言で表されますが、どんな風に痛むのか・・・またはどの程度痛むのか・・・というのは人それぞれなので、その客観的な評価はとても難しいものです。
    しかしながら、ある程度の痛みの種類から病気を推測することは可能です。
    推理小説のように、いくつかのヒントから真実を検証し、確定していくのです。
    例えば・・・食事や歯磨き以外の決まった時間に歯が痛むことがあります。
    よくあるのが、入浴時と入眠時です。
    この時間帯に決まって歯が痛くなるようだと、痛みの原因は虫歯の進行によるものの可能性があります。
    入浴時や入眠時は体温が高くなり、歯の組織の中の体液が少し膨張します。健康な歯であれば痛みを感じませんが、虫歯で歯の神経に炎症が起きていると、ちょっとした体液の膨張にも敏感に反応し、痛みが起こってしまいます。
    また、就寝中は唾液が出にくいので、寝る前に歯磨きを忘れたり、磨き残しがあったりするとお口のなかのphが酸性になったままになるので、虫歯が急激に進行してしまいます。
    虫歯が歯の神経まで達して痛みが出ている状態の方を対象に、痛みを感じる時間を調べると、夕方から深夜と、朝7時台の2回のピークがあったそうです。
    このように、痛みの時間帯で病気の原因がわかる場合もあるのです。
    歯の痛みと一言で言っても虫歯で痛いのか、歯周病で痛いのか、知覚過敏で痛いのか・・・?というように、痛みの原因も様々です。
    そして、その痛みの種類や症状をヒントに、歯医者さんは原因を見つけてそれに合った的確な治療をしなければなりません。
    皆様も、歯が痛んで歯医者さんにかかる時は、どういった痛みなのか、どんな風に痛むのか、いつ痛むのか・・・ということを覚えておいて、歯医者さんに伝えるようにすると治療がスムーズに進んで良いかもしれませんね。
  • 歯の痛み Part 1

    虫歯になると歯が痛みますよね・・・

    虫歯によって痛みを訴えて来院される方は、歯が食べ物や飲み物でしみる鋭い痛みだったり、何もしなくてもズキズキするといった持続性のある痛みだったりと、様々な種類の痛みを訴えて来院されます。

    では、どうして虫歯になると歯がズキズキ痛むのかご存知でしょうか?
    私たちの歯は、大まかに、外側からエナメル質・象牙質(ぞうげしつ)・歯髄(しずい)の3層から成り立っています。
    一番外側にあるエナメル質は固い組織で、歯を保護しています。そして、エナメル質の内側には、エナメル質と比べると比較的やわらかい組織の象牙質があり、その内側に歯の神経である歯髄があります。
    象牙質と、歯髄は完全に隔離されている訳ではなく、歯の神経が象牙質の中に入り込んだ構造となっています。
    そのために、虫歯菌の出す酸により固いエナメル質が溶かされると、虫歯菌の刺激で象牙質に入り込んでいる歯の神経が敏感に反応し、痛みとなってあらわれるのです。
    痛みの程度は虫歯の進行度合いによります。
    虫歯がエナメル質から象牙質の表層位であれば、冷たい物がしみるな・・・程度かもしれません。
    しかし、象牙質から歯髄に及ぶような大きな虫歯の場合は痛みも大きく、何もしなくてもズキズキしてしまいます。
    歯の神経である歯髄に虫歯が及ぶと堪え難い痛みが現れ、歯の神経を取る処置が必要となります。
    このような堪え難い痛みがでてしまうと、治療の際に使用する麻酔のききも悪くなってしまい、通常より多めの量の麻酔薬を使用しなくてはならなかったりします。
    こういう痛みが出てしまう前にきちんと虫歯のチェックや歯ブラシを行って虫歯の予防・早期発見をすることが大切なのです。
  • 歯の再石灰化

    皆様、歯の再石灰化という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

    再石灰化と、その反対の脱灰という現象は、私たちのお口の中で常に繰り返されています。
    糖類(砂糖や穀物)などは虫歯菌の栄養源であるので、虫歯菌はこれらを餌に繁殖し、酸を分泌します。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かしてしまいます。
    虫歯になる前の段階である、エナメル質が少し溶けた状態を脱灰と言い、お口の中のpHが食事により酸性に傾くとこの脱灰現象が起こると言われています。
    では、脱灰現象がおこるとすぐ虫歯になってしまうのかというとそんなことはありません。
    先ほども書いたように、口の中では再石灰化と脱灰現象が繰り返されていますので、食事や虫歯菌の出す酸によって歯の表面が脱灰してもその部分が再石灰化することで歯の表面が修復されるのです。
    食後の歯磨きや唾液の効果で食事によって酸性に傾いたお口の中のpHが中性に近づくと脱灰は止まり、唾液中に含まれるリン酸とカルシウムが酸によって脱灰された部分を埋めて修復していきます。これが再石灰化です。
    このように、脱灰と再石灰化のバランスが取れているうちは虫歯になることはあまり無いのですが、歯磨きなどを怠ったりして、食べかすや汚れがいつまでもお口の中に残るような状況が続くと細菌がたちまち増殖し、バイオフィルムという膜を作ります。
    バイオフィルムは簡単な歯磨きでは取れないため、その膜の中に居着いた細菌の出す酸によって、歯がどんどん溶かされ、虫歯になってしまうのです。
    こうならない為にもこまめな歯磨きと、歯医者さんでのバイオフィルムの除去がとても大切になってくるのです。
  • 虫歯とは

    歯が痛くなる原因の一つに虫歯があげられます。

    歯に穴があいてしまった状態の物から、歯が白くザラザラしたものまで、一言で虫歯といってもそのステージは様々です。
    では、虫歯って一体どんな状態のことなのでしょうか。
    よく、お子様などに説明する際にばい菌がドリルを持って、歯の表面に穴をあけている漫画を使いますが、実際の虫歯の状態を非常にわかりやすく表しています。
    虫歯は、虫歯菌によって歯の形が損なわれていく病気です。
    私たちのお口の中には数百種類、数十億匹もの細菌がすみついています。虫歯の原因となるのはその中の何種類かの細菌で、その菌に感染することで虫歯が作られます。
    これらの菌はどんな人のお口の中にも常に生息している常在菌ですので、誰にでも虫歯のリスクはあると言えます。
    しかしながら、虫歯にしょっちゅうなる人と、なりにくい人がいるのも事実です。一体どうしてこのような差が生じるのでしょうか?
    虫歯を引き起こす原因はもちろん虫歯菌なのですが、それに加えて、いくつかの条件が揃うと虫歯がつくられやすくなってしまうのです。
    その条件とは・・・
    ①歯があること
    ②細菌が歯に付着していること
    ③常にお口の中に糖類があること
    ④細菌が増殖する時間があること
    これらのすべてが重なった時に虫歯になると言われています。
    例えば、乳歯が生えていない赤ちゃんは虫歯になりません。①番目と②番目の条件に当てはまらないからです。
    虫歯菌をお口の中から100パーセント追い出すことは難しいですが、虫歯菌を減らして、上記の4つの条件が重ならないようにすれば、虫歯予防できるのです。
    虫歯予防に関してわかりやすい例をあげますと、食事の後の歯磨きをきちんと行えば、上記の4つの条件が重なることがないので、いくらお口の中に虫歯菌がいても虫歯を作ることはありません。
    食事をとったあとは歯に食事の食べかすや汚れが付きます(②の条件)それを放置すると、常にお口の中に糖分がある状態となってしまい(③の条件)その状態を放置すると細菌が増殖してしまうのです(④の条件)。
    こうならない為にもお食事の後はきちんと歯ブラシを行って4つの条件が揃わないようにすることが重要です。
    こうやって考えると虫歯は患者様のちょっとしたケアによって予防出来るのです。皆様も虫歯になりにくい4つの条件が揃わないように気をつけて毎日のクリーニングを頑張ってくださいね。

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