白い色と聞いて皆様はどの位の白さを想像されますか?
例えば、白い陶器の白さと、白い曇りガラスの白さを比べると同じ白でも透明感が違います。
また、白と聞いた時にオフホワイトの白を思い浮かべる方もいれば、クリーム色の白を思い浮かべる方もいて、どの白かというのは個人差があり、ばらつきがあります。
代官山デンタルサロンにも歯を白くしたいといって来院される患者様が多くいらっしゃいますが、ホワイトニングで歯を白くしたり、被せもので歯を白くしたりする場合、患者様が求めている白は一体どの程度の白なのかということを明確にする必要があります。
患者様が求めている白さが陶器のような白なのか、自然に見える少し黄色が入った白なのかによって仕上がりに大きく差が出てしまうからです。
元々、日本人の歯は欧米人の歯に比べて少し黄色みがかっています。ですから、歯を何本か白くしたいとか、被せ物で数本の歯を白くしたい場合には、他の天然の歯の色に合わせて白さを決定しなければなりません。
例えば、被せものをする両隣の歯は自分の天然の歯なのでクリーム色に近い白なのに、被せものの歯が絵の具のオフホワイトのような白だった場合、被せ物の歯がすごく目立ってしまい、いかにも偽物の歯のように見えてしまいます。
全体的に歯を白くしたい場合は前歯をまとめてホワイトニングしたり、見える部分をまとめて被せ物で治療することによって、好みの白さで色を揃えることが出来ますので、違和感が少なく歯を好きな色と明るさに変えることが出来ます。
ただし、ただ見える部分の歯をまとめて白くすれば自然に美しく見えるのか・・・というとそうではありません。
例えば、笑顔を作った時にどのくらいの面積で歯が見えるのか、唇や歯ぐきの色や大きさと歯のバランス・色のコントラストなども考慮して、歯の白さを決める必要があります。
とにかく真っ白い歯に憧れているので、一番白い色で歯を作って下さいとお願いされることもありますが、白さのトーンを上げれば上げるだけ透明感は無くなってマットな感じの仕上がりになってしまいます。
そして、被せものの場合、その白さは退色・変色しないため、年を取った時にお口やお顔の感じと調和がとれるのか・・・ということを考えて色を決定するのが大切になってきます。
お口はその人の第一印象を大きく左右する大切なパーツです。自分がどう見られたいか、どうなりたいかということをよく考えて歯医者さんに相談してみて下さい。
きっとお顔と調和がとれた自然な美しさの提案をしてくれると思いますよ。