虫歯とは
歯が痛くなる原因の一つに虫歯があげられます。
歯に穴があいてしまった状態の物から、歯が白くザラザラしたものまで、一言で虫歯といってもそのステージは様々です。
では、虫歯って一体どんな状態のことなのでしょうか。
よく、お子様などに説明する際にばい菌がドリルを持って、歯の表面に穴をあけている漫画を使いますが、実際の虫歯の状態を非常にわかりやすく表しています。
虫歯は、虫歯菌によって歯の形が損なわれていく病気です。
私たちのお口の中には数百種類、数十億匹もの細菌がすみついています。虫歯の原因となるのはその中の何種類かの細菌で、その菌に感染することで虫歯が作られます。
これらの菌はどんな人のお口の中にも常に生息している常在菌ですので、誰にでも虫歯のリスクはあると言えます。
しかしながら、虫歯にしょっちゅうなる人と、なりにくい人がいるのも事実です。一体どうしてこのような差が生じるのでしょうか?
虫歯を引き起こす原因はもちろん虫歯菌なのですが、それに加えて、いくつかの条件が揃うと虫歯がつくられやすくなってしまうのです。
その条件とは・・・
①歯があること
②細菌が歯に付着していること
③常にお口の中に糖類があること
④細菌が増殖する時間があること
これらのすべてが重なった時に虫歯になると言われています。
例えば、乳歯が生えていない赤ちゃんは虫歯になりません。①番目と②番目の条件に当てはまらないからです。
虫歯菌をお口の中から100パーセント追い出すことは難しいですが、虫歯菌を減らして、上記の4つの条件が重ならないようにすれば、虫歯予防できるのです。
虫歯予防に関してわかりやすい例をあげますと、食事の後の歯磨きをきちんと行えば、上記の4つの条件が重なることがないので、いくらお口の中に虫歯菌がいても虫歯を作ることはありません。
食事をとったあとは歯に食事の食べかすや汚れが付きます(②の条件)それを放置すると、常にお口の中に糖分がある状態となってしまい(③の条件)その状態を放置すると細菌が増殖してしまうのです(④の条件)。
こうならない為にもお食事の後はきちんと歯ブラシを行って4つの条件が揃わないようにすることが重要です。
こうやって考えると虫歯は患者様のちょっとしたケアによって予防出来るのです。皆様も虫歯になりにくい4つの条件が揃わないように気をつけて毎日のクリーニングを頑張ってくださいね。