知っていますか??歯を失う3大要素
歯を失う3大要素、皆様ご存知でしょうか・・・
★むし歯
★歯周病
★歯にかかる力
これが3大要素です。むし歯と歯周病はなんとなく聞いたことがあるかもしれませんが、歯にかかる力が歯を失う要素に大きく関与しているということを知らなかった方も多いのではないでしょうか・・・
これらがどのようにして歯を失う原因となりうるのか1つずつご説明いたしますね。
まず、むし歯ですが・・・
お口の中の食べかすや汚れを餌に虫歯菌が繁殖し、歯を溶かす酸をだします。歯がどんどん溶かされると歯の神経に虫歯菌が感染します。
歯の神経が感染によって死ぬと歯を支えている顎の骨の中に病気をつくります。すると顎の骨の中で病気が進行して今度は顎の骨を溶かします。
歯もむし歯で溶かされ、顎の骨の支えもなくなった歯はとても弱くなり、われたり抜けてしまいます。
続いて歯周病・・・
食べかすや汚れがたまるとそれを餌に歯周病菌が活発に活動します。
歯周病菌が出す毒素によって歯肉がはれたり溶かされたりします。すると歯周病菌は顎の骨もどんどん溶かします。顎の骨が溶けると支えを失った歯はグラグラしてきて、最後には抜けてしまいます。
ここまではなんとなく知っていた方もいらっしゃるかと思います。
それでは最後に歯にかかる力についてご説明します。
歯にかかる力を分類すると、大きく3つに分けられます。
1、食事時にかかる力
2、くいしばりや歯ぎしりなどによりかかる力
3、歯がなくなったことにより他の歯にかかる過剰な力
食事時にかかる力は約1kg(普通の固さの食事)と言われており、普通の生活の中でかかる力です。これはさほど問題とはなりません。
では、歯ぎしりやくいしばり時の歯にかかる力はどのくらいだと思われますか?
およそ体重の2倍の力が歯にかかると言われています。例えば50kgの方でしたら100kgの力が歯にかかるのです。
想像してみて下さい、食事時1kgの100倍の100kg以上の力が毎日歯にかかっているとしたら・・・
歯は割れてしまいます。割れてしまうと抜歯しなくてはなりません。また、歯だけではなく、歯を支えている顎の骨にも悪影響を及ぼしますので、骨がどんどん少なくなってしまいます。
歯ぎしりやくいしばりは無意識にしている場合がほとんどです。無意識に自分の大切な歯を痛めつけているわけですから、とても恐ろしいことです。
それでは最後に歯がなくなったことによる他の歯にかかる過剰な力についてですが、こちらは次回にご説明いたしますね。