• 子どものフッ素塗布について

    先日お子様のフッ素塗布に関するセミナーを開きました。

    フッ素って、何となく歯に良さそうだけど、実際どんな使い方が有効なのか、どのくらい行うと良いのかなど、結構あいまいな部分が多いと思います。

    歯医者さんで行う高濃度フッ素塗布と、ご自宅で行う低濃度フッ素応用でお子様のむし歯はだいぶ効果的に予防できます。

    具体的に、歯医者さんで3ヶ月〜半年に一回高濃度のフッ素塗布を行い、毎日ご自宅でフッ素入り歯磨剤を使用し、フッ化物洗口(フッ素溶液でのブクブクうがい)を行います。

    ちなみに、市販のフッ化物配合の歯磨剤や洗口液、ジェルなどはフッ素の配合量が少ないため、出来れば歯医者さんで購入されることをお勧め致します。

    もちろん、むし歯予防に歯みがきは大前提ですので、そこはきちんとおこないましょうね。

  • 根っこの中の治療について

    前回、根っこの中の治療は時間と労力がかかる治療だというお話はさせていただきました。

    それでは、早く効率よく根っこの中の病気を治す方法はないものでしょうか。

    根っこの中の病気の原因は感染によるものであるので、早く汚染された組織や細菌をなくせば理論上はすぐに良くなるということです。

    では、その為にはどうしたらよいのでしょうか。

    ここからは少し自費で行う根っこの治療についてご紹介します。自費で根っこの治療を行うと、治療回数は保険で行う場合に比べて半分から1/3程度ですみます。

    一体何がそんなに違うのでしょうか。全てはいかに無菌的に治療を行うかにかかっているといっても過言ではありません。

    保険で行う場合は保険のルールに乗っ取って治療を行う必要があり、高価な材料や器具を使えません。

    無菌的に治療を行う必要があっても、保険治療の中ではなかなかコスト的に実現出来ないことも多いのです。

    自費治療と保険治療の治療の成功率を比べてみると、30%〜40%位の差が出てしまいます。(自費治療の方が成功率が高い)

    もちろん全ての保険治療が良くない訳ではありませんが、使いたくても使えない高価な材料や器具を保険治療の中で使うことは歯科医院の経営的に不可能ですし、保険治療と自費治療を同時に同じ歯に対して行うことを国が禁止していますので、融通がきかず、保険なら保険、自費なら自費という区分を最初に行わなくてはなりません。

    代官山デンタルサロンでは、保険治療においても、無菌的な根っこの治療を心がけております。

    その為に、ラバーダムというゴム製の膜を歯の周りに敷いて、外から感染がおこらないように、また、出来る限り無菌的に治療を行う為に、保険、自費問わず、全ての根っこの治療にたいしてこのような治療を行っております。

    感染をさせないように努力することが、患者様の大切な歯の運命を左右するのです。

  • 歯の根っこの治療

    皆さん、歯の根っこの治療を受けられた経験はございますか・・・?

    そもそも、歯の根っこの病気とはなんでしょう。

    むし歯が進行すると、歯の神経にむし歯菌が感染します。すると、感染により神経がどんどん死んでいき、感染が歯の根っこの先まで及ぶことで根っこの先の顎の骨の中に病気をつくります。

    その場合に根っこの治療を行うことになります。

    根っこの先の汚れや感染した神経をきれいにしなれば菌の感染は顎の骨のなかで骨をどんどん溶かしながら進行し、最終的には膿みの袋をつくります。すると歯ぐきが腫れてとても痛くなり、腫れた所の骨は溶けてなくなり、骨の形も変形します。

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    根っこの治療はとても細い器具を根っこの中に挿入し、汚れを搔き出していき、きれいに洗浄し、お薬をつめます。

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    根っこの治療で歯医者さんに何回も通って大変だったというお話や、根っこの治療だけでそんなに何回も治療回数がかかるものなのですか?と聞かれることがよくあるのですが、歯の根っこは、前歯では1本、奥歯では2本〜4本まであるので、その全ての根っこをきれいにするには回数と時間がかかるのです。

    治療に回数や時間がかかるのはその根っこの中の汚れ具合にも左右されます。

    長年かけて感染した根っこをきれいにするにはそれ相応の時間と労力がかかってしまうのです。

    しっかりきれいになったことを確認した上で最終的な根っこのお薬を詰めて、そこからこんどは土台や被せ物をつくっていきますので、根っこの治療から考えると、被せ物が入るまで相当治療回数がかかると思って間違いありません。

    早く終わらせたいけど、汚れが残っているうちは最終的な根っこのお薬を詰めることが出来ませんので、患者さんもドクターも負担が大きい治療です。

     

     

  • 臨時休診のお知らせ

    7月5日、6日 院長、研修会参加のため休診とさせて頂きます。

    ご迷惑おかけいたしますが宜しくお願い致します。

  • 歯にかかる過剰な力

    前回歯を失う3大要因の中の1つに、歯にかかる力 があるとご説明しました。

    そのなかで、食事時にかかる咬む力はさほど問題ではないですが、歯ぎしりやくいしばりによる過剰な力や、歯がなくなったことによる過剰な力が歯を失う大きな要因となっています。

    歯ぎしりやくいしばりはといった力は体重の2倍の力が歯にかかりますので、その過剰な力のせいで歯が割れたり折れたり、また顎の骨もどんどん吸収されてしまいます。これもなんとなく想像がつくお話だと思います。

    皆さんが一番よくわからないのが、歯がなくなったことによる過剰な力ではないでしょうか・・・

    お口の中は顎の関節(顎関節)を中心として、ものを咬んだり、すりつぶしたり、かみしめたりと様々な動きを行います。

    また、歯にかかるものすごい力を歯や顎の骨、歯肉などのすべての組織で負担を分散して機能しています。

    なので、骨が溶けて歯が1本でも抜けると周りの歯や骨や歯肉が抜けた歯の代わりに咬む力を負担しなくてはならないのです。

    面白い例えをすると、会社の中で同じ仕事をする5人のチームがあったとします。その中の1人が突然辞めたとします。

    すると、辞めた人の分の仕事を残り4人での分担し請け負わなくてはなりません。もともと5人で行っていた仕事量を4人で負担しなくてはなりませんので、当然残りの人がオーバーワークとなります。

    すると、あまりのオーバーワークに耐えきれなくなり、さらにもう1人辞めてしまいます。すると今度は3人で5人分の仕事をこなさなければならず、今まで以上のオーバーワークとなり、体を壊す人が出てきてもおかしくありません。

    これはお口の中にも当てはまります。歯が1本無くなると、周りの歯が力を負担します。すると負担に耐えられなくなった歯がだめになり、抜けてしまいます。すると・・・ますます残りの歯に負担がかかり、次々に歯がだめになっていきます。

    最初は1本の歯がなくなっただけなのに、適切な治療や力のコントロールが行われなければドミノ倒しのように次々に歯がだめになっていき、気がついた時には歯がほとんどなくなっていたということになりかねないのです。

    皆様も大切な歯を守るために日々のクリーニングと定期的な検診を怠らないようにしましょうね。

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