3D光学印象スキャナーを導入いたしました
3D光学印象スキャナー「トロフィー3DIプロ-Trophy 3DI Pro」を導入いたしました。ペンタイプのスキャナーをお口の中で光を当てて読み込ませることにより、デジタルデータでの印象採得(歯型取り)が可能となりました。トロフィー3DIプロは、歯1本だけでなく、お口の中全ての全顎印象が可能となっています。
▲当院導入のトロフィー3DIプロ
読み込み方としては、まずこの機器のペン先で動画を撮るように移動させながら下の歯、そして上の歯の全体像を順番にスキャンします。そして今度は上の歯・下の歯両方をカチッと噛んだ状態でスキャンします。その画像を組み合わせることで歯型(印象)が採れるというわけです。
▲読みとったデータは、3D画像で確認できる
保存したデータを歯科技工所に送ると下記のような技工物が完成して送られてきます。模型や印象材などの材料がが必要なくなりますし、何よりあの粘土状の印象材での従来の歯型取りが苦手な患者様は、光で撮影するだけなので吐き気などを伴わずに快適に正確な型取りができます。
▲スキャンデータから作られた小臼歯のイーマックスクラウン
ヒューマンエラーやテクニカルエラーは極力最小限に抑えられた機械設計となっており、従来の印象材による歯型取りよりも、誤差はないです。印象材の膨張や変化、石膏の収縮の誤差に比べると断然、光学印象のほうが正確です。
▲光学スキャンデータを元に3Dプリンタで作られた模型
技工物の最終的な適合という点では削り出すミリングマシンのほうの正確性にかかっていますが、これも4~5年前に比べるとだいぶ正確性が増してきました。
型取り時にオエッとなってしまう方は、お気軽にお問い合わせいただければと思います。