歯並びと歯の病気の関係
歯並びとむし歯や歯周病が関係していることを皆様ご存知でしょうか?
実際に治療の現場で、歯並びが良い人はむし歯や歯周病が少なくて、歯並びが悪い人にむし歯や歯周病が多くみられるということがあります。
一見すると歯の並びとむし歯や歯周病のかかり易さは無関係のように思えます・・・が、実は密接に関係しているのです
歯並びが悪い場合、矯正治療で歯並びを綺麗に整えることが多いのですが、矯正治療を終えて歯並びが綺麗になった患者さんはその後のメンテナンス時期に入ってから以前のお口の状態に比べて格段にむし歯や歯周病にかかりにくくなっているのです。
当然、矯正治療を行う第一の目的は審美性の改善(見た目を綺麗にする)や噛み合わせの改善なのですが・・・
歯並びが良くなると、見た目や噛み合わせの改善だけではなくて、むし歯や歯周病予防効果という面からもメリットがあるのです!!
それではいったいどうして歯並びが関係するのでしょうか?
むし歯や歯周病は菌による感染症です。細菌は餌となる歯の汚れ(食べかす)がある所でとても活発に活動します。
歯みがきをきちんと行えば、細菌の餌となる食べ物の残りや汚れは取り除かれますので、細菌は衰退していきます。
歯並びがガタガタしていたり、歯と歯が重なっていたり、段差がある場合、ハブラシの毛先が届かずに汚れが溜まります。
すると・・・むし歯や歯周病菌が活発に活動するのでむし歯や歯周病になりやすくなってしまいます。
まとめると・・・歯並びが良ければ、セルフクリーニング(歯みがき)が効率よく行えるので、汚れも溜まらないということが言えます。汚れが溜まらないということは、むし歯や歯周病菌がお口の中から減りますので、健康な歯や組織をキープしやすくなると言うことなのです。
歯並びを綺麗にすると、見た目の改善だけではなく、むし歯や歯周病予防にも大変効果的なのです。