歯の痛み Part 2
歯の痛みといっても様々な痛み方があります。
痛いという表現は一言で表されますが、どんな風に痛むのか・・・またはどの程度痛むのか・・・というのは人それぞれなので、その客観的な評価はとても難しいものです。
しかしながら、ある程度の痛みの種類から病気を推測することは可能です。
推理小説のように、いくつかのヒントから真実を検証し、確定していくのです。
例えば・・・食事や歯磨き以外の決まった時間に歯が痛むことがあります。
よくあるのが、入浴時と入眠時です。
この時間帯に決まって歯が痛くなるようだと、痛みの原因は虫歯の進行によるものの可能性があります。
入浴時や入眠時は体温が高くなり、歯の組織の中の体液が少し膨張します。健康な歯であれば痛みを感じませんが、虫歯で歯の神経に炎症が起きていると、ちょっとした体液の膨張にも敏感に反応し、痛みが起こってしまいます。
また、就寝中は唾液が出にくいので、寝る前に歯磨きを忘れたり、磨き残しがあったりするとお口のなかのphが酸性になったままになるので、虫歯が急激に進行してしまいます。
虫歯が歯の神経まで達して痛みが出ている状態の方を対象に、痛みを感じる時間を調べると、夕方から深夜と、朝7時台の2回のピークがあったそうです。
このように、痛みの時間帯で病気の原因がわかる場合もあるのです。
歯の痛みと一言で言っても虫歯で痛いのか、歯周病で痛いのか、知覚過敏で痛いのか・・・?というように、痛みの原因も様々です。
そして、その痛みの種類や症状をヒントに、歯医者さんは原因を見つけてそれに合った的確な治療をしなければなりません。
皆様も、歯が痛んで歯医者さんにかかる時は、どういった痛みなのか、どんな風に痛むのか、いつ痛むのか・・・ということを覚えておいて、歯医者さんに伝えるようにすると治療がスムーズに進んで良いかもしれませんね。