歯ぎしりとくいしばり
最近、患者様からよく相談を受けるのが、あごが痛い、とか、朝起きると顎のあたりが筋肉痛のようになって重くだるいというお悩みです。
そのうち首や肩まで凝る始末で、仕事中もつらいとのこと・・・
そんな相談をうけて、私たちが真っ先に疑うのは歯の食いしばりや歯ぎしりです。
本人に歯ぎしりの自覚があれば治療は簡単なのですが、自覚がなく歯ぎしりや食いしばりをしている方はものすごく多いのです。
歯ぎしりや食いしばりはされてませんか?と質問すると、ほとんどの方はキョトンとして、そんなのしてませんよ縲怐E・・とおっしゃります。
そんなものしてるわけないでしょ縲怩ニ、涼しい顔をされている患者様の自覚がなくてもお口の中を見れば一目瞭然!!
たくさんの歯ぎしりや食いしばりの痕跡が残されているのです!!そして、その事実を患者様に説明すると、とても驚かれます。
歯ぎしりや食いしばりを、歯の悪習癖と言います。お口や歯にとってはまさに悪い癖と呼ばれるだけあって、百害あって一利なしです。。。
例えば、歯ぎしりをされる方のお口の中を見てみると、歯がすり減っている場合が多いです。
また、くいしばりをされる方はほっぺたや舌に食いしばりの跡がついています。
お口の中は歯の悪習癖によって様々な侵襲を受けているのに、本人に自覚が無い、もしくは寝ている間に無意識に行われていたとしたら、状態は悪化するばかりです。
歯ぎしりの怖い所は健康な歯がどんどんすり減っていってしまうので噛み合わせが狂ってきます。また、食いしばりなども顎の関節に負担がかかり、筋肉や関節疲労の原因になります。
こんな症状の解決方法は、まず歯ぎしりや食いしばりの自覚がある方は自分で意識してしないようにする!!ということが大切です。とても簡単なことのように思われるかもしれませんが、何かに集中したり、
仕事中などに無意識にしている方も多いので、目立つ場所やよく目につく場所に食いしばり禁止と書いた紙を貼ったりして防ぎます。
また、お風呂での顎のマッサージも筋肉の緊張がほぐされてずいぶん症状が楽になったりもします。
次に問題なのは寝ている間の歯ぎしりや食いしばりです。
これは本人すらどうすることも出来ません。
この場合はどうするかというと、歯医者さんで型取りを行って、患者さんのお口に合ったマウスガードを作成し、寝ているときにはめてもらって歯のすり減りを防ぎます。
また、すでに歯がすり減ってしまっている場合は狂った噛み合わせなども改善する場合があるので総合的な治療が必要となってきます。
普段何気なくしてしまっているお口の癖が、実は歯の負担になっていることもあるので、最近顎が疲れるな・・・とか、肩こりがひどくなった・・・なんだか噛み合わせが変わってきたな・・・
なんていう違和感を感じてらっしゃる方は一度歯医者さんに相談してみてくださいね!!