根管治療(根っこの治療)とは
みなさん、根管治療という治療をご存知でしょうか。
代官山デンタルサロンは歯の根の治療にも力を入れており、私は歯内療法専門医として歯の根の治療を専門的に行っています。
しかし、実際に歯内療法や根管治療などといった言葉はあまり認知されておらず、残念ながらその重要性もなかなか広まっていないのが日本の現状であると言えます。
少しでも皆様にわかりやすく歯内療法について、そして歯を保存することの重要性についてお伝え出来れば良いと思い、これからブログで少しずつ説明させていただきたいと思います。
まず、最初に根管治療という言葉ですが、一体何をする治療のことであるかご存知でしょうか。
根管治療とはいわゆる歯の根っこの治療、もしくは歯の神経の治療の事です。
虫歯が進行すると、通常は象牙質という組織に守られている歯の神経に細菌が到達し感染を起こします。
すると、冷たいものや温かいものを飲んだり食べたりすると強い痛みを感じたり、何もしなくても強い痛みを感じることがあります。
これがいわゆる歯髄炎というもので、歯の神経に炎症が波及して痛みを引き起こします。
いったん歯の神経に細菌感染を起こし炎症が進んでしまうと不可逆性歯髄炎という状態になり歯の神経を取り除く治療である根管治療をする必要が出てきます。
この根管治療ですがただ神経を取るだけではなく、細菌や細菌に汚染された組織を除去して細菌の数をできるだけ少なくし、再発を予防する必要があるため、汚れを除去した後はしっかり根の中を密封し蓋をします。
もちろん、体の組織ですので完全に無菌にはできませんが、悪影響を起こしうる細菌の数を減らして、歯の神経が存在していた空間を密封することで新たな細菌繁殖や炎症を起こさないようにします。
これが根管治療の主な目的と治療となります。