歯の根っこの治療
皆さん、歯の根っこの治療を受けられた経験はございますか・・・?
そもそも、歯の根っこの病気とはなんでしょう。
むし歯が進行すると、歯の神経にむし歯菌が感染します。すると、感染により神経がどんどん死んでいき、感染が歯の根っこの先まで及ぶことで根っこの先の顎の骨の中に病気をつくります。
その場合に根っこの治療を行うことになります。
根っこの先の汚れや感染した神経をきれいにしなれば菌の感染は顎の骨のなかで骨をどんどん溶かしながら進行し、最終的には膿みの袋をつくります。すると歯ぐきが腫れてとても痛くなり、腫れた所の骨は溶けてなくなり、骨の形も変形します。
根っこの治療はとても細い器具を根っこの中に挿入し、汚れを搔き出していき、きれいに洗浄し、お薬をつめます。
根っこの治療で歯医者さんに何回も通って大変だったというお話や、根っこの治療だけでそんなに何回も治療回数がかかるものなのですか?と聞かれることがよくあるのですが、歯の根っこは、前歯では1本、奥歯では2本〜4本まであるので、その全ての根っこをきれいにするには回数と時間がかかるのです。
治療に回数や時間がかかるのはその根っこの中の汚れ具合にも左右されます。
長年かけて感染した根っこをきれいにするにはそれ相応の時間と労力がかかってしまうのです。
しっかりきれいになったことを確認した上で最終的な根っこのお薬を詰めて、そこからこんどは土台や被せ物をつくっていきますので、根っこの治療から考えると、被せ物が入るまで相当治療回数がかかると思って間違いありません。
早く終わらせたいけど、汚れが残っているうちは最終的な根っこのお薬を詰めることが出来ませんので、患者さんもドクターも負担が大きい治療です。