むし歯・歯周病予防の歯みがきとは・・・
むし歯や歯周病を予防するには正しい歯磨きがとても重要だというお話は前回いたしました。
それでは、具体的に正しい歯みがきってどんなことなのでしょう?
それでは代官山デンタルサロンでの例をとって説明いたしましょう。
代官山デンタルサロンに初めて来院される患者様がいらした場合・・・以下の項目の問診をとります。
患者様の歯みがきの仕方(1日何回どんな時にどんな感じで行っているのか)
どんなブラシ(大きさ、毛の固さ、毛の長さ、メーカー、電動歯ブラシ)を使っているのか
どんな飲料水を好んで飲むのか
間食はどんなタイミングでどんな物をとるのか
歯ブラシの他にどんなお掃除道具をつかっているか(フロス、歯間ブラシ、舌ブラシ、糸楊枝)
歯みがき粉はどんな物を使用しているのか(粒入り、ステインOFF、ジェル、泡立ち、メーカー)
などなど、患者様の普段の歯みがきや生活習慣の問診をとります。
患者様のお口の状態や、どんな歯ブラシを使ってどんな磨き方をしているのかということがわからないと、病気の原因が曖昧になってしまうからです。
よく、痛い所だけ治したい・・・とおっしゃって、歯磨きには興味ないというスタンスの患者様もいらっしゃいます。
もちろん痛みを取り、病気を治すことが先決なのですが、結局セルフクリーニングが正しく出来ていなければまたむし歯や歯周病を繰り返す結果を招いてしまいます。
代官山デンタルサロンでは必ず磨き残しを目で見えるように染め出して(目に見えない汚れをピンク色に染めます)患者様と一緒に、どこに磨き残しがあるかを確認し、どういう器具を使って、どうすれば汚れを落とすことができるかを練習します。
そして、患者様の歯並びや汚れの付き方、ライフスタイルや食生活等を考慮してその人に合った歯ブラシや歯みがきペーストやマウスリンスをご紹介させていただきます。
自分のお口や生活習慣に合った歯ブラシやペーストを使用すると歯や歯肉はみるみるうちに健康になります。
いままできちんと落とせていなかった汚れが、自分に合った道具を使うことで効率よく落とせるようになったからです。
代官山デンタルサロンの患者様は最初はあまり歯みがきが上手ではなかった方も自分に合った歯ブラシや歯みがきペーストを使うと、歯みがきがどんどん上手になっていきますし、ご自身のお口の状態がわかってくるので、セルフクリーニングがきちんと出来るようになってきます。
歯や歯肉の状態は専門家にしかわかりませんし、その状態を把握せずに合っていない歯ブラシや歯磨き粉などを間違った方法で使用し続けることは効率が悪く、歯や歯肉を痛めつける結果を招くのです。
患者様に、毎日どんな歯ブラシをお使いですか・・・?とお聞きすると、自分が毎日使用している歯ブラシを把握していない方が多くいらっしゃいます。
歯ブラシや歯みがき粉なんてどんな物を使ったって同じでしょ・・・と思われているのかもしれませんが、じつはそれは大きな間違いなのです。
次回は歯ブラシについて詳しくお話しますね。