細菌をお口の中から撃退するには
前回、お口の中の細菌の数は歯磨きが出来ていない人で500種類の細菌が1兆個いるというお話をさせていただきました。
今回はどうしたらお口の中を清潔に保ち、出来るだけ細菌の数や歯や体に悪影響をもたらす細菌を減少させるかをお話ししたいと思います。
たくさんの細菌をお口の中から減らすことは途方もないことのように感じますが、実は意外と簡単なのです。
一言でいうと、お口の健康はきちんとした管理のもとで行われるクリーニングにつきます。
クリーニングと言っても、セルフクリーニングとプロフェッショナルクリーニングに分けられるのですが、
まずはセルフクリーニンングからご説明いたしますね。
セルフクリーニングとはその名のとおり、ご自身で行っていただく歯みがきのことです。
なんだ、そんなの毎日やってるよ・・・と思われるかもしれませんが、ここで重要になってくるのが、きちんと管理された〜という言葉に注目してみて下さい。
きちんと管理・・・?一体何を誰に管理されるの・・・?だってセルフクリーニングって自分で行う歯みがきのことでしょ???と首を傾げる方もいらっしゃるかと思いますが、セルフクリーニングの肝心なポイントは、歯医者さんや衛生士さんの指導管理下においてきちんと正しく効率よくおこなわれる歯みがきでなくては意味がないと言うことなのです。
皆さんが自己流で毎日している歯みがきは、いわば無免許で車を運転をしているようなものです。
なんとか運転は出来ちゃうけど、細かい交通ルールは知りません・・・これでは、いつか大きな事故に繋がりますよね。
車の教習所にきちんと通って、きめられた練習と試験をパスして、初めて免許証が交付され、一人で運転できますよね、それと同じで、歯みがきにもルールや正しい磨き方があります。それを知らないで、毎日自己流の歯みがきをしていると、容赦なくむし歯や歯周病は進行しますし、気がついたら歯を失うことだってあるのです。
私、毎日ちゃんと歯磨きしています(自己流)・・・というのと、歯みがきがきちんと出来ています(歯医者さん管理)というのでは、お口の中の状態は全然違うのです。
皆様も自己流の歯みがきで安心していませんでしたか?
それでは次回は正しいセルフクリーニングについてご説明いたします。