代山デンタルサロンは個室の診療スペースが広いので、バギーのまま個室に入ってお母さんが診療を受けることが出来ます。そのため、小さな赤ちゃんを連れて歯の治療に来られるお母さんがたくさんいらっしゃいます。かわいい赤ちゃんを見ていると私を含め、スタッフもみんな笑顔になって、幸せな気持ちになります。

そんな赤ちゃんを連れたお母様から、赤ちゃんの虫歯予防についてよく聞かれます。虫歯はミュータンス菌という菌によって引き起こされる感染症です。その感染ルートはただ一つだけで、唾液によって人から人へとうつっていくのです。中でも、お母さんから赤ちゃんへの母子感染が一番多いのです。

歯の無い所に虫歯菌は繁殖出来ませんので、歯が生えていない赤ちゃんのお口の中には虫歯菌はいません。しかし、赤ちゃんに乳歯が生え始める生後６ヶ月ころから、３歳が虫歯菌の感染のピークで、この頃に虫歯菌に感染してしまうと将来虫歯になる確立がグンと高まってしまいます。それではどうしたら赤ちゃんへの虫歯菌の感染を防ぐことが出来るのでしょうか・・・。

例えば、つい赤ちゃんが可愛くって、赤ちゃんのお口にキスしたりしていませんか？先ほども言いましたように、虫歯菌は大人の唾液から赤ちゃんに感染するので、キスは感染ルートとなってしまうのです。そのほかにも、ご飯を食べさせる時に同じ食器・スプーンなどを使うことも避けた方が良いでしょう。

そして一番大切なのは、お母さんのお口の中を清潔に保ち、虫歯治療をしっかりとして悪い所を治しておくということも大切です。そして、歯医者さんで正しい歯ブラシ方法を習って、虫歯菌をお口の中から排除するということも大切です。

また、それに加えてお母さんが日常的にキシリトールを取り入れるということも有効です。お母さんがキシリトールをとっていると虫歯菌が弱ってきて赤ちゃんに感染しにくくなります。キシリトールはガムやタブレットで手軽に摂取出来ますのでおすすめの方法です。

かわいい赤ちゃんのお口を守る為にお母さんが出来ることはたくさんあります。一番大切なのは赤ちゃんが生まれる前からのお母さんの心がけです。たとえ、お母さんのお口の中に虫歯菌がいても、しっかりお手入れしていれば赤ちゃんへの母子感染の可能性はグッと減らすことが出来ます。かわいい赤ちゃんの為にもお母さんのお口の健康をキープするように心がけましょうね。