ハンドピース・グローブの使い回しについて
皆さまのお口の中で使う歯科用タービン。別名「ハンドピース」は歯を切削したり研磨したりする際に使う歯科治療用のドリルです。
一部のインターネットやテレビ等で、この歯科用ハンドピースを滅菌せずに使いまわしている歯科医院が多いとの報道がありましたが、代官山デンタルサロンでは、開院当初からこのハンドピースの洗浄を徹底し、滅菌パックをして患者さんごとに交換を必ず行うようにしています。
これは当院のルーチンワークの一つとして、日常当たり前のように行われていることです。ハンドピースの値段は1本数十万円するものもあり、滅菌と交換を繰り返すためにはある程度の本数を揃えなければいけないため、仕入れの費用もかなりかかります。
しかし、歯科医院を開業するにあたっては、この設備投資は当然のことと言えます。
また、代官山デンタルサロンでは、滅菌という細菌やウイルスを完全に殺すための作業においても徹底的にこだわっており、以下の世界基準に準拠した規格の洗浄マシンと滅菌器を導入しております。
ミーレ ジェットウォッシャー 熱水消毒器
このジェットウォッシャーは、使い終わった器具の洗浄から乾燥までを自動で行ってくれる消毒器です。一般的な人間による手洗いや超音波洗浄では落ちにくい血液や唾液等のタンパク質汚れもしっかり洗浄します。
消毒・滅菌の世界基準「ISO15883」に定められた「93℃+5分」という条件をクリアし、器具の洗浄⇒すすぎ⇒消毒⇒乾燥を自動的に行います。
DACプロフェッショナル クラスBオートクレーブ
器具をジェットウォッシャーで洗浄・消毒したら、次はクラスBオートクレーブで高蒸気圧滅菌します。クラス(B)オートクレーブは一般的なオートクレーブ機器(N)よりも滅菌のレベルを引き上げます(上から順に(B)⇒(S)⇒(N)…とクラス分けされる)。
クラスBとは、ヨーロッパの基準EN13060に準じ「あらゆる種類の菌を完全に滅菌できる」ということを意味します。
TVの報道で問題になり、世間にも認知され始めた歯科用タービンの滅菌についても、当院では上記の工程で洗浄・滅菌を施し、患者様ごとにタービンの交換を徹底して行っております。
一般的な歯科クリニックでは「手洗いによる器具の洗浄 ⇒ オートクレーブでの滅菌」が、治療器具の主な洗浄・滅菌の工程になります。当院では、より滅菌・洗浄力と院内感染防止・衛生管理を高めるために、この2機種を導入いたしました。
また、当院では、ハンドピースだけでなく、患者さんのお口の中に入る治療器具はすべて滅菌を行います。マスクや紙コップ、エプロン、治療用グローブなど、できるだけディスポーザブル(使い捨て)製品も使用するようにしています。もちろん、治療用グローブは、その都度患者さんごとに交換を行っています。
院内感染は、滅菌する高価な機械設備をそろえるのも大切ですが、滅菌や医療用グローブの交換を徹底するなどでも費用をかけることなく防止できます。安心して治療をお受けいただければと思います。
代官山・恵比寿で歯のことでお悩みでしたら代官山デンタルサロンへご相談くださいね。